ywagashiのブログ

徒然なるままに

2021/1月に読んだ本

大学の期末テストが余りにも造作なく拍子抜けした。主体的に勉強せよというメッセージか。 

 

ファイナンス理論全史(田渕直也/著)

マーコウィッツによるポートフォリオ理論に始まる現代ファイナンス理論の歴史を概観している。理論の詳細に深入りはせず、センセーショナルな出来事や人物の紹介を交えた、端的な解説がなされている。ファイナンス理論を本格的に学ぶ前に、その歴史的ないきさつや現実世界との深い繋がりを知るために役立つ一冊だろう。ファイナンス理論は比較的歴史の浅い学問だが、利益に対する関心を原動力として、目覚ましい進化を遂げてきた。そこでは経済学、数学、心理学など幅広い学問が共存し、大胆で革新的な発見を生み出している。近年では、AIを活用した高頻度取引(HFT)が活発化し、研究のターゲットである金融市場の構造自体が変容しつつある。今後ファイナンス理論がいかなる変化を迎えるのか、気になるところ。まったり学んでいきたい。

・経済数学の直観的方法【確率・統計編】(長沼伸一郎/著)

有名な『物理数学の直観的方法』の経済学版。タイトルの通り、経済学を学ぶ際に山場となる確率論や統計学の概念について直観的な理解を引き出すことを目的としている。肝心の内容はいい加減で要領を得ない箇所が多く、真面目に読むのが馬鹿らしくなるほど。しかし、初歩と応用、文系と理系の橋渡しを試みる著者の姿勢は素晴らしい。なるほど、この本は高校生に読ませたい。自分は大人しく専門書を読もうと思う。

 

今月は2冊だけ。あとは転スラをずっと読んでいた(苦笑)。
月末に受けたFP検定は恐らく合格したので次は簿記の勉強でもしようかしら。
ファイナンス理論全史』は経済や投資に興味のある人であれば必ず面白く読めると思う。