読書記録
今月は1冊のみ。積読本は溜まっていくばかり。 ・フランス現代思想史(岡本裕一朗/著) 構造主義と続くポスト構造主義を中心とする、サルトル以後のフランス思想についてコンパクトにまとめられた一冊。数ある思想群の中でも、フランス現代思想はとりわけ難…
最近は時間の進みが凄まじく速い。1分が40秒くらいに感じられる。 ・群衆心理(ギュスターヴ・ル・ボン/著、桜井成夫/訳) 群衆心理について系統的な分析を行った、おそらく初めての書。歴史観察に基づく、帰納的な考察から、群衆の衝動性、被暗示性、凶暴…
とうとう大学3年生になってしまった。何か目標を持って頑張りたい。 ・理科系の作文技術(木下是雄/著) 言わずと知れた名著。入学前に一読して以来本棚で放置していたが、あらためて目を通してみると、自分の経験も重なって、納得がゆく部分が多い。本書で…
もう春休みも折り返し。このままだと得たものが簿記の資格だけになりそう。 ・科学哲学(サミール・オカーシャ/著、廣瀬覚/訳) 科学哲学の主要な論点がコンパクトに整理されている。訳も非常にこなれておりサクサク読める。科学の方法論と認識論とが絡む…
大学の期末テストが余りにも造作なく拍子抜けした。主体的に勉強せよというメッセージか。 ・ファイナンス理論全史(田渕直也/著) マーコウィッツによるポートフォリオ理論に始まる現代ファイナンス理論の歴史を概観している。理論の詳細に深入りはせず、…
多くの人に助けられた一年だった。2021年もよろしくお願いします。 ・敗者のゲーム(チャールズ・エリス/著、鹿毛雄二/訳) 数多の機関投資家が市場を牛耳る今、証券取引はミスを犯した者が負ける敗者のゲームとなった。この過酷な状況で個人投資家がアク…
投資を始めたり、FPの受験申込をしたりした。経済や金融について勉強する良いモチベーションとなるだろう。 ・日本の近代小説(中村光夫/著) 友人に買って貰った本。明治から大正期にかけての日本の近代文学についてまとめてある。産業の近代化とともに、…
最近は酷く無気力状態が続いている。これがスチューデントアパシーというやつか。 ・新釈 現代文(高田瑞穂/著) 受験国語の古典的名著の復刻版。参考書の形式を取っているがテイストは思想書に近いかもしれない。現代文読解の核心は論の展開を正確に「追跡…
ここ最近の日常はどこか精彩を欠いている気がする。暇ができたら旅行にでも行こうかな。 ・寝ながら学べる構造主義(内田樹/著) ソシュールやレヴィ=ストロースといった構造主義を基礎づけた思想家について平易な説明がなされている。「寝ながら学べる」…
退屈な日々はむなしい。何かに没頭できる人はそれだけで幸せだと思う。 ・行動経済学の使い方(大竹文雄/著) 一般向けに書かれた行動経済学の入門書。行動経済学とは、合理的経済人の仮定に立脚せず、人間の心理的側面に即して分析を行う経済学の一分野で…
前期授業おしまい!今はもっぱら虚空をみつめて過ごしている。 ・小僧の神様・城の崎にて(志賀直哉/作) 志賀直哉と言えば私小説。純朴かつ繊細な筆致で、在りのままの家庭の様子と心境とを描写している。何か事件が起こるわけでもない、淡々と過ぎ去って…
もう2020年も折り返し。時は飛ぶように過ぎていく。 ・カント入門講義(冨田恭彦/著) カント哲学(超越論的観念論)の入門書。時間・空間は外界に存在するのではなく、アプリオリに備わった感覚の形式だとする議論が興味深かった。認識は理性によって対象…